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『パンドラの匣』

早稲田松竹で『パンドラの匣』を観ました。原作:太宰治、音楽監督:菊地成孔ってことで観たいと思ってたのに見逃しちゃってたんだけど、きっと二本立て系のどこかで上映してくれると思ってたよ。ありがとう早稲田松竹。劇場で観られて本当によかった。
心の揺らぎと水面下の欲情と音楽がすごく共鳴していました。キャスティングもぴったり。みんなそれぞれとてもよかった。

川上未映子さんのけだるさ。死が普通にそこらへんに漂っていて、おとぎの国みたいなところもあるし、ねっとりした官能みたいなのもあるし。仲里依紗さんのおきゃんなかんじ。つねに、くふふふ、くふふふ、って浮き足立って、そして鱗粉を振りまいてるの。あとKIKIちゃんもいた。ひとりですごく健全に見えるKIKIちゃん。男性陣もよかったのよ。でもつい女の子ばかり見てしまう。

劇中歌の「オルレアンの少女」。やまやまよ~やまやまよ~っていう不思議な節の歌、あれは菊地さん作曲だったのね。今週金曜日までやってます。もう一回くらい観たい。

『ヴィヨンの妻』は結局観ないで、カフェ・ゴトーでKコヤンとたのしく語り合いました。

ところで早稲田松竹の今後のラインナップが神すぎます。
4月10日の週はゴダール特集で『ゴダールのマリア』 + 『男性・女性』、4月17日の週はジム・ジャームッシュ特集で『コーヒー&シガレッツ』 + 『リミッツ・オブ・コントロール』、4月24日の週は『時をかける少女』 + 『サマーウォーズ』、5月8日の週は『ひなぎく』 + 『不思議惑星キン・ザ・ザ』などなど。まだちょっと先だけど『かいじゅうたちのいるところ』 + 『脳内ニューヨーク』も。

ひなぎくとキン・ザ・ザはもう絶対に行くかんね。

「ダージリン急行」を観てみたらとっても良かったんです。というわけで、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」と「ライフ・アクアティック」も借りてきて立て続けに観ました。

ウェス・アンダーソン監督の作品って、どうしようもないけど憎めない人たちが出てきていろいろと珍騒動を起こし、最後はささやかなハッピーエンドというかちょっといいかんじで終わるのが好き。しみじみとした愛があって、それが作品中に染み渡っているかんじがする。パキッとした色の使い方がすごく素敵だし、音楽もいつも良い。

「ダージリン急行」のメイキング映像で初めて見たのだけど、監督、荒野のまんなかでひとり白いスーツ着てる!なにそのおしゃれさん、Beckみたいだ。

インドのお寺でお祈りするシーンで、ビートルズっぽい!ってふと思ったのは、インドってだけじゃなく、この人たちビートルズ顔だよね? とくに三男のジャックがハリスン顔よね? そっか、彼がなぜかひとりでずっと裸足なのが不思議だったんだけど、これもアビー・ロードのジャケから来てるのね...!?

いつも出ているオーウェン・ウィルソンの胡散臭さはすばらしいね。「ライフ・アクアティック」では爽やか好青年のまま終わったのが拍子抜けでした。

去年の年末あたりに放映されていたSoftbank x ブラッド・ピットのCMもウェスさんが手がけたんだって! 曲はフランス・ギャルちゃんの「夢見るシャンソン人形」だし、「ぼくの伯父さんの休暇」のユロ氏のパロディだし、私にとっては非常にズキュウゥゥゥンな作品です。テレビ見ないから知らなかったよー。

お母さんつながりで「アダムス・ファミリー2」も観ました(観たこと無かったの。1が観たかったけど廃盤みたいで見つからず)。サマー・キャンプでの底意地の悪い描写がたまらないです。思わず歓声をあげつつ拍手しながらジャンプしたくなります。それにしてもいいなあ、こういう家族、そして夫婦。目指したい。

スリーパー、HALとの再会

週末の余韻で思わずポチってしまった「スリーパー」を観る。ウディ・アレンには珍しいSF。この作品のいちばんのクライマックスは、トラックの荷台で白塗りに眼鏡の家事ロボットに変装している瞬間じゃないかしら、とすら思います。くだらなくて支離滅裂で好き。チープすぎるセットも愛嬌よね。そうそう、「2001年宇宙の旅」のHALも出てくるよ(声もちゃんとHALの人:ダグラス・レインなんだよ、ゾワッとした!)。

そういえば、2001年は読んだけど、2010年2061年3001年の小説も読みたいな。

巨大林檎の街

[写真]夜桜と演劇博物館

ウディ・アレンの2本立てを観にいく。「アニー・ホール」と「マンハッタン」。どちらも、観ようと思ってDVDを借りたことはあるのだけれど、なぜかいつも観ずに返していたのでした。

身につまされる応酬に苦笑いしつつ、でもまあ仕方がないことだよね、よくあることだよ、うん。お互いを知るうちにどんどん惹かれあって、一緒にいて最高に楽しくて何もこわくない気持ちになって、でもいつのまにかすれ違い始めて、なぜかケンカが絶えなくなって諦めて(もしくは別の誰かが現れて)、別れて。でも別れてみてはじめて相手の素晴らしさに気がついて、もう一度会ってみても、もうしっくりいかなくなってる。という、大昔から何万回もくり返されたことだけれど、うまくいってるときの輝きは素晴らしいし(海老のシーンとか最高)、心が離れていくさまは哀しい。

劇中で登場人物がカメラに向かって話しかけたりするんだけど、恋人とこじれはじめたウディ・アレンが街行く幸せそうなカップルを見つけて「あの人たちは幸せそうだ」「あなたたちはどうしてそんなに幸せそうなのか」と問うと「私は頭が空っぽなの」「右に同じ」みたいに答えるシーンがあって、それ一理あるなあと。

「グルーチョ・マルクスのジョークも大事です ネタはフロイトだと思いますが 内容は“私を会員にするようなようなクラブには入りたくない” これは女性関係での僕の気持ち」って、アニー・ホール冒頭でウディ・アレンが観客に語りかけるんだけど、それって、ハッピー・マニアのシゲタと同じだ!グルーチョ・マルクスさんはアメリカの喜劇俳優で、ドリフのヒゲダンスは彼の動作を参考にしたものらしいよ。あー、そうなんだ。これでつながった。ウディ・アレンとドリフターズ。

どちらも恋人役にダイアン・キートンが出演しています。「アニー・ホール」の彼女の方が断然可愛いです。ラルフ・ローレンの衣装ももちろんですが、黒柳徹子風ゆるりおだんごがすごく可愛かった。

I don't care to belong to a club that accepts people like me as members. - Groucho Marx

マルクス兄弟の映画、amazonで探したら超特価500円とかで売ってるので、ぽちってしまいそうです。

マリー・アントワネット

深夜の六本木ヒルズにて、ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」を観る。

女子度全開、バカっぽさ満載でつきぬけてました。乙女心の描写はパーフェクトだし、最高にゴージャスでぬかりのないビジュアルがすばらしかった!痛快なまでに自由でとらわれない世界を作りあげたなあ、ソフィアさんは。タイトルバックのパンキッシュなロゴや音楽もすばらしかった。色とりどりの、ケーキやマカロンや小物類は見てるだけで目が潤うよ。眼福にあずかるってこういうことか!夜通し馬鹿騒ぎして朝日を見にいったりなんて、青春だよ。大学生みたいだよ。

観終わったあと、テンションと女子気分が勢いよくあがりすぎてはしゃぎまくり、そのあと思わず自分の現状を省みて、悲しくなったりしちゃったよ。そのくらい揺さぶられてしまいました。

The Devil Wears Prada

休暇中ならではの深夜の六本木ヒルズにて、「プラダを着た悪魔」を観る。

ミランダの登場のシーンと、アンディの変身ぶりをみせる通勤のシーン、格好良いです。「以上よ (That's all.)」とか言ってみたいよ。ファッション・ディレクターのナイジェルがとてもチャーミングでした。彼の台詞、「仕事が上達するとプライベートは暗礁に乗り上げる。全私生活が崩壊したらそれは昇進のときだ」は、まったくもってその通りで、思わず笑いころげた。

ワーカホリックな働きマンの同志のみなさんは是非観るといいと思うよ。

(最後はちょっと唐突かつ意外だったなー。戻らない方が断然リアルだと思うんだけどなー)
(観る前は、アン・ハサウェイがプラダを着てて小悪魔なんだと思ってた。そしたら、全然違った)

昼間のレッスンの時間を間違えていてドトールのツナチェダーチーズ食べてたら結局行けなかった。新宿か吉祥寺か渋谷で、オープンクラス、探してみるとけっこうあるんだね。

代わりに映画でも観よう。と思い立ち、吉祥寺バウスシアターで「敬愛なるベートーヴェン」を観る。10分ほど遅刻。交響曲第9番の初演のシーンが圧巻で官能的だった。でもそれよりも、大フーガを聴かなきゃ。

本物に出会って目覚めてしまい、いままで心地よいと思ってたものが急に色褪せてつまらないものに見えてしまう、ってこと、あるよ、あるよね、うん。そして何かを激しく追求する人がバランスの良い人格であるわけなんか無くって、この映画はフィクションではあるけれど、本当のベトベンもきっと何処かしら、どうかしてる人だったんだろうと思う。どうかしてる人とうまくやっていくのはとてもたいへんだ。でも彼らはそれを補って余りある魅力を持っていて、どうしたって人を惹きつけてしまうのだ。

鉄コン筋クリート、もう上映はじまってた。今度観よっと。

DS Liteジェットブラックがひょっこりないかなーと思ってゲーム屋さんをのぞいてみたら長蛇の列だった。DS Liteは黒以外もやっぱりなかった。

PARCOでお買い物。孤児院の女の子みたいなワンピースを買ってしまった。スパッツとブーツとあわせるとかわいいはずだったんだけど、帰ってから着てみたらどうみてもパジャマでした。

une femme est une femme

朝方帰ってきて、10時前に起きられたらNintendo DS Lite黒をネットで買おうとしてみようかと思っていたけど、実際に起きたのは昼でした。赤くてLiteじゃないの、もってるんだけど、黒、欲しかったの。林檎シール貼って、MacBookとPowerBookと並べて、それを眺めて悦に入りたかったの……。

午後は練習して、夜は新宿でリハ。なんか気づいたら本番ってもう来週なのね。はやいなあ。衣装どうしようかなあ。さいきんはだいぶ良い方向に向かいはじめている実感があって、面白くなってきてます。音を鳴らしているときの空気の振動が非常に心地よくて、全身マッサージくらいの効果があるんじゃないかと思う。

何かに気をとられて歩みを止めているときも、世界は動いているんだよね。ごちゃごちゃしてたのをきれいさっぱり整理して、前へ進もう。って思った。すごく。

駅前のレンタルビデオ屋からレンタル半額のハガキが来ていたので、借りにいく。「スクールオブロック」と「ハイフィデリティ」と「ひかりのまち」と「マンハッタン」。漢字がいっこもないじゃんか! それと、Amazonで「ティム・バートンのコープスブライド」と「女は女である」のリマスター版、予約しました。24時間以内にこどもを作りたいの! なんていって、悪だくみをするアンナ・カリーナが可愛すぎるのですが、鼻にかかった"Attend-moi!" (待ってよう) っていうセリフがいちばん好き。母音の微妙な発音とリズムがすばらしいのです。私の中ではフランスに行ったら使ってみたいセリフ第1位なのだけれど、旅行でそんなシチュエーションってあるんだろうか。

コピ・ルアック

「かもめ食堂」観ました。出かける前にYouTubeで空耳アワーを見まくって笑っていたらギリギリ間に合わなさそうな時間になってしまったけど間に合った。しかもおにぎり買っていったのに間に合った。すばらしい。

良い映画だった! 3人とも凄い存在感。歌詞を書くペンの動きと筆圧とか、トンミの名前を漢字で書くとことか、笑顔でのうなずきとか、とても笑った。それにしても、もたいまさこ最高だったな。マリメッコの服とか、猫とか! 片桐はいりはボーダーシャツが似合うなあ。小林聡美はきれーだな。

みんなそれぞれ好き勝手やって、たまたまお近づきになって仲良くなったり、それでまた離れるときが来たらそのときはそのとき(そりゃさみしいけどね)。っていう適度にドライでマイペースな空気がとても心地良かった。そういうかんじが、小林聡美の台詞にちりばめられてた。まあさ。好き勝手に、楽にいけばいいんじゃない? ね。

それと蛇足ですが、珈琲の淹れ方が気になってしまった。最初は数滴垂らしたらしばらく蒸らさなきゃだめじゃなーい? あと、注文受けてから珈琲が出てくるまでが早すぎだ。

映画の中に出てくる食べ物すべてがおいしそうで、観ながら思わず身悶えした。勿論珈琲もね。家に帰って、鮭焼いて味噌汁作ったよ。和食、おいしいね。自分でごはん作るのってやっぱりいいな。地に足がついてるかんじがする。

昨日からぐったりと倒れておりましたが午後になってようやく回復したので、映画でも観にいこうと思ってエビガーシネマへ問い合わせてみたらば4:30は満席で7:00の回も残りわずか、でもとりあえず恵比寿へ向かい、急遽開催されたレイトショーのチケットを買ってから、何年ぶりだろうか、neufへいってみる。ふわぁぁ、まったり。だいぶ元気になってきたので調子に乗ってボウリングへ(スモーク・チキン・ベーグルを賭けて)。1ゲーム目のスコアは110。負けてるけどいつもの平均85に比べたらすごいすごい!物足りなくてもう1ゲーム、いってみたら途中で一気に疲れが出てきて、後半へろへろ。100なんか余裕でいかずに完敗。映画までまだ時間があるので、あのお寿司やさんを探してみたら、ホルモン食堂に変わってしまってた(ああ、天巻き、もういちど食べたかったよ)。気を取り直して駅前の旅行代理店カフェでベーコンエッグ丼とヘーゼルナッツミルク。ホットミルク、おいしいぃぃぃ。そんでもってようやくウディ・アレンさんのお時間です。余裕の整理番号ひと桁で前のほうのセンターの席に埋もれて、あー、ちょっとこれ、よく眠れそう…。

クリスティーナ・リッチ、バッファロー66の時とくらべるとだいぶ痩せてたみたい。あんまり痩せないでもっとムッチリしててほしい。あーそれと今回、このひとってば声も可愛いのね、って思った。煙草を吸う仕草もセクスィー。それにお酒を飲みながらあんな目であんなこといわれたら、そりゃあ男どもも振り回されて当然だわね。私が20代男子だったら恋に落ちますきっと。それにしてもあの男の子!どもり方がウディ・アレンにそっくりだー!