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菊地成孔コンサート2009

Naruyoshi Kikuchi Concert 2009

菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラールのコンサートに行ってきた。菊地さん説によると2000年問題は1が一桁ずれてて実は2010年から20世紀だって話。というのも今年の相次ぐ訃報がまるで20世紀を終わらせようとしているかのようだってことで。そんなわけで今月は、20世紀最後の1ヶ月!そう考えると急に特別感が湧いてくるよね!

ブログ見返したら2007年4月に歌舞伎町クラブハイツに行ったのが最後っぽいので2年以上ぶりだ。メンバー登場、そしてMC。「マイケル・ジャクソン、ピナ・バウシュ、マーサ・カニングハム。そしてレヴィ・ストロースに捧げます」(もっといろいろ形容して言ってたけど省略)なんて最初はかっこよくはじまったのだけど、アンコールのMCではやっぱり深夜ラジオトークで会場沸かせてた。日本人でいちばんチャーリー・パーカーに近づいた(風貌が)のはタカアンドトシのタカだとか、メンバー紹介で架空の支持政党を紹介したり。

ぺぺのコンサートではいつも聴いてるうちに意識が朦朧としてそのへんを泳ぎだすのですが、今回もやっぱりそうで、浮かんできたことをメモしておきます。

氷砂糖を落として積んでいくような、即興の音の落下。
猫のざらざらの舌で舐められてるみたいなCelloの音。いままでCelloってあんまり存在を意識したことなかったんだけど、コントラバスほど低すぎない音域がなんだかとっても心地よい。
ハープとピアノで交互に演奏すると原始とモダンをかんじる。
どの曲かわすれちゃったけど生きて動いてる森みたいな演奏。ハープのグリッサンドで虹がかかり、バンドネオンは腸内で息をしてるみたいで、パーカッションでステップを踏む。
『京マチ子の夜』、以前はバチッとタイトな演奏だったけど今回はムーディーな沼地の中で菊地さんのサックスがしっかりと歌ってる。
『ルペ・ベレスの葬儀』はやっぱり特別好き。前回も前々回もその前にも書いてる「いまここで世界が終わってもいい」感にまたもや襲われる。

この変態的オルケスタの曲を作って指揮をする菊地さんの頭の中はどういう計算になっているんだろう!Killing Timeは本当にかっこよかった!椅子いらない、踊れなくて残念だよ!あとメウ・アミーゴ・トム・ジョビンが聴けたのもうれしかったー。あの曲楽しい。菊地さんのテナーがだいすきだー!と思ってたけどアルトもすごく好きだ、どうしよう。

セットリストはとりあえずこの写真で。あとでテキストにします、たぶん。

set list

ちゃっかり終演後のサイン会に並んだのですが、最後に「こないだ酉の市いきましたー」「あ、いました?私」「はいw 声掛けようか迷ったんですけど」「言ってください〜そのときにw ちょっと本持ってもらえますか?」パシャ。
というわけで今夜あたりわたくし、たぶん菊地さんのHDDに忍び込むことに!

SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW

コーネリアスの「SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW」を観にリキッドルームへいってきました。

恵比寿ということでヱビスビールのテーマからはじまり、なぜかスーパーマリオブラザーズ、そして映画のタイトルバックのようなオープニング。かっこいい!

感動のあまり、カタコトになってます。完全シンクロナイズド。一音一音すべて、PAも、映像も、照明も。共感覚の視覚化。理科。ピタゴラ装置。PIKAPIKAGiant Steps by Michal Levy。マン盆栽。サッカーゲーム。カレイドスコープ。

信じられないほど精緻で完成された世界。超絶技巧。青い絵の具の曲とかも、どの曲も、完璧にシンクロなんだもの(あらきさんすっげえ!)。とにかくみんなの大好きなものが全部入ってるけどミニマル、という魔法のような空間でした。いまや地球代表ってかんじがするよ。誰も文句いえないとこまで行っちゃったよ。この先どこへ向かうのかしら。

会場もちょうどいい大きさだったし、混んでたけど幸運にもPA前の中央で観ることができました。そういえばCD持ってなかったので会場で買ったらPress Kitって書いてあるパンフレットをもらったよ。紙ジャケにちょうど入る大きさと厚さだったのでうれしい。

とにかくすごいものを体験しました。生きててよかった。

歌舞伎町クラブハイツにて、菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール。この会場は普段はキャバレーなんだって。真ん中に張り出しステージがあって、普段はダンスフロアなところにソファみたいな椅子が列に並んでて、その周りにはテーブルとセットになったソファ席が。お酒を飲みながら椅子に座って、こんなに近くでステージをみられるなんて、なんという贅沢な一夜でしょう!

開演前にドリンクカウンターの長い列に並んで、生ビールとチーズを載せたクラッカーを持って席に戻ったら、まず最初にクラッカーの皿をひっくり返し、落ちたものを拾おうとしたら生ビールをぶちまけました。手元に残ったのは、笑う牛の絵がついたサイコロ大のチーズ3つだけ……。あはははは!うわーん!

そんなやりきれない状況で迎えた開演ですが、演奏がはじまった途端、もうそんなことどうでもよくなってしまったのでした。またもや「いまここで世界が終わってもいい」感におそわれました。前のペペのライブの時もそうだったんだけど、音に身を委ねているうちに意識が朦朧としてきて、共感覚みたいな現象が起こるのです(目に映るものの上に絵の具で塗ったような色や形が、見えるというか、感じられる。ベースの音が濃いブルーで輪郭がぼやけてる、とか)。円形の会場の周りの壁は鏡になっていて、そこにステージ上の菊地さんが映ってテナーサックスがきらっとしているのを見た瞬間には、海に潜っていて一瞬息継ぎをしに水面に顔を出す瞬間みたいな気分になりつつ、ずっと朦朧としていたような気がする。

ホームグラウンドでのライブということで、菊地さんのトークは水を得た魚のよう。ふだんのホールコンサートでは抑えぎみにしようとしているかんじなのに、歌舞伎町のことをべらべら喋って、自宅の場所まで喋って、冗談がとまらなくなって深夜ラジオみたいになってました。

南さんがなぜ生ピアノじゃなくてエレピなのかと不思議に思っていたところ、「ここに置いてあるピアノに指一本でも触れたらその指がなくなる」と、言われたらしいです(笑)。残念だなあ、アコースティックピアノだったらと思うと。

終演後は、おなかもすいたし、菊地さんはまっすぐ帰らず歌舞伎町へとすすめるし、ということで上海小吃へ。青島、豆腐の細切り、春雨と挽肉、トマトと卵、茄子とモツ、それだけでおなかいっぱいになってしまった。

一緒にいったアコーディオンと鍵盤を弾く友人は、北村さんのバンドネオンと南さんのサングラスと菊地さんの不協和音と玲子さんの上海小吃を、気に入ってくれたみたいなのでよかったです。

本日のセットリスト。

  1. 組曲「キャバレー・タンガフリーク」4) 夜の全裸
  2. 京マチコの夜
  3. 組曲「キャバレー・タンガフリーク」1)孔雀
  4. はなればなれに
  5. Music On The Planet Where Dawn Never Breaks
  6. 組曲「ヴィオラ・トリコロール」1)第一楽章 紫
  7. 組曲「ヴィオラ・トリコロール」2)第二楽章 赤
  8. チェルシー・ブリッジ
  9. プラザレアル
  10. 組曲「キャバレー・タンガフリーク」3)儀式
  11. ルペ・ヴェレスの葬儀
  12. [アンコール] ファムファタール〜妖婦
  13. [アンコール] You Don't Know What Love Is

新・UNIQLO meets ECM Records

ユニクロのECMコラボTシャツ、第2弾がはじまってるみたいよ!前回は勢いで6枚買ったものの、よく考えたらいらないのもあったし、男性用Sサイズで大きめなので結局着ていないし、今回は冷静になろうと思います。Keith Jarrett Trioの"Standards ,Vol.1"だけにする。色違いジャケの"Standards ,Vol.2"とセットであればいいのにな。

キッズ用の「世界の偉人シリーズ」、ニュートンがかわいい。ベトベンがもっとかわいいのだったら欲しかったのになー。あと女性用だと、ロスロゴスシリーズのフリルのついたのがかわいいんだけど、SもMも在庫なし。残念。

ジブラルタルの猿

漢方医3回目。検査のため採血した。1週間から10日後に結果が出るらしい。

Glenn Gould HEREAFTER」を途中まで観る。思ったとおり早口で喋るGG様。彼に言わせると芸術家は「ジブラルタルの猿」なんだって。「死人に恋しちゃった!」と話すおばちゃん、GGの銅像に話しかける姿が可愛い。GGを天使だと思っている人は世界中にいるんだな。

最強のスパムプラグイン「Akismet」をMovableTypeに導入する方法。これやってみた。効果あるかなー。

九段会館再び

菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールの公演「悲しき熱帯」を聴きに九段会館へ。

急遽かわいこちゃんをお誘いして突然のデイト。九段下駅のお手洗いの鏡越しにばったり会っちゃって、お互い塗ろうとしていたマスカラとマニキュアを「うわーん!もう意味ない」とかいいつつ、気を取り直してまだ会わなかったことにして身支度を終え「あら!こんばんは」なんてわざとらしく挨拶を。

今日の菊地さんはテナーサックスの調子がよろしくないようで、まるで風邪でも召しているかのようでした。楽器が鳴りきってないように聴こえ、特に高音が苦しそうでハラハラドキドキでした。

でも、なんとかテナーをなだめすかして喋りまくるように演奏する菊地さんはやはりさすがで、会場内の空気は湿度の高いうっとりしたものでした。あまりの気持ちよさに夢と現を行ったり来たりするなか、強烈にぼかされた裸体やストーリーの断片が浮かんできて、その度に「!」となって、演奏会に戻るのでした。

ゲストボーカリストであるカヒミ・カリィと菊地さんが並んで歌う様子はまるで冷めきった関係の夫婦のようでした(終演後かわいこちゃんに言ったら同意してた。UAと菊地さんはカマキリのようだった。交尾のあとに雌のカマキリであるUAに食べられてしまう雄のカマキリである菊地さん。「あなたにならよろこんで」といいつつ、いざ食べられる段になったら「いやいやいや、ちょっとまって」と必死に弁解しそう。という前回のライブでの所感にも同意してた)。

本日のセットリスト(抜けてるとこがあるかも)

  1. 組曲「キャバレー・タンガフリーク」4) 夜の全裸
  2. 京マチコの夜
  3. 組曲「キャバレー・タンガフリーク」1) 孔雀
  4. 組曲「キャバレー・タンガフリーク」2)生け花
  5. はなればなれに
  6. 恋の面影 (カヒミ・カリィとのデュエット)
  7. 組曲「ヴィオラ・トリコロール」1) 第一楽章 紫
  8. 組曲「ヴィオラ・トリコロール」2) 第二楽章 赤
  9. プラザ・レアル
  10. チェルシー・ブリッジ
  11. * (ここでたぶん何曲か)
  12. ルペ・ヴェレスの葬儀
  13. [アンコール] 組曲「ヴィオラ・トリコロール」3) 第三楽章 金“アルトサクソフォンとハープのデュエット”(菊地成孔のために)
  14. [アンコール] ファム・ファタール〜妖婦
  15. [アンコール] クレイジー・ヒー・コールズ・ミー (カヒミ・カリイとのデュエット)

終演後の会場内で「こういうとこで、『すっごくよかったよねぇ〜』とか言うのが恥ずかしい」というかわいこちゃんに激しく頷いて、「外でね」ってことにして、お食事に行く。たくさん笑った。本日のかわいこちゃん語録。

  • 「アンコールでやったハープとサックスの曲が、つるつるした森みたいだったー」
  • (スペイン語の発音の)「巻き舌は猫に教わったの」

本日のスターバックス

今年もジンジャーブレッドラテの季節がやってきたよ。って2週間くらい前から書きたかったんだけど、写真を撮り忘れていたのでいままで書けませんでした。スタバのメニューの中でジンジャーブレッドラテがいちばん好きだ。クリスマスを過ぎるとなくなってしまうので、12月はなるべく飲んでいこう。

去年のいまごろは堀込高樹のアルバムをエンドレスリピートで聴いていたなあ。君を捨ーてて、仕事やーめて、今夜かーらー冬じたーくーをすーるー。ああ、これ聴くと、21階の澱んだ空間に居ても新鮮な冬の空気が頬にぴりぴりくるかんじが一瞬でよみがえるよ。こんなキャッチーなの1曲めに持ってきちゃってさあ。2曲めでクラムボン郁子さんとデュエットなんかしちゃってさあ。それで3曲めのクレゾールの魔法の、「風邪ひきの女性(ひと)はうつくしーすーぎーる!」の「すぎる」に高樹の変態妄想キモさが凝縮されていてさあ。あまりのキモさに一年経ってもまだぞくぞくします。褒め言葉のつもりです念のため。

平日喫茶

せっかくの平日休みなので、夕方、ユイットへ。わー、ガランガランに空いてる。すてき!思う存分ゆっくりしようと、たっぷりカップのカフェオレを注文して、「グレン・グールド 孤独のアリア」を読了。これほどまでに音楽に仕え、身も心も捧げて生贄として生きた人を見たことがないよ。これを読みながらグールドばっかり聴いている日々だったので、思い切り内に篭っていました。気づいたらアルバムが6枚に増えてた。

バッハのゴールドベルク変奏曲の、死の前年である1981年の録音のほう。あまりにも、美しい、っていうのもはばかられるほどで、聴いているとそれ以外のことはすべて彼方遠くへいってしまう。とくにアリアは一音一音を聴き逃さないように、丁寧に指で辿るように聴いてしまう。ただのピアノの音ではないようにかんじる。なぜこんなにも心を打つんだろう。264年も前に作曲された、とてもシンプルな曲なのに。

ECM New Seriesから出ている、キース・ジャレットがハープシコードで弾くゴルードベルクも良いです。静かで冷たくて敬虔な空間です。

TOKYO TOWER

東京タワーのライトアップについて。

10月1日のピンクバージョン見逃した。会社からも家からも見えるというのに。ライトアップされているまさにその時間帯は会社で抜け殻のようになっていたのでした。10月4日から、オレンジ色の冬バージョンになってたらしいです。そっかー、あのクールな色は夏バージョンだったのか。

SPANK HAPPYのアルバム「COMPUTER HOUSE OF MODE」の2曲目から3曲目が最高に好きです。「フォーエバー・モーツァルト」と「ジャンニ・ヴェルサーチ暗殺」がすばらしすぎる。安っぽくて空虚で冷めきってて。

20年前あたし生まれた頃のお話をして ねえダーリン/あたしあなたの話とっても大好き お金で虹が架かる空/夜の東京タワーふたりで登り いつかみれるの もう一度/あのねどうして今は景気が悪いの資本主義はきっと/恋愛よりも難しいのね/それでもあたし wow wow wow wow/あなたのキッスで/結局/je t'aime, je t'aime, je t'aime, je t'aime, je t'aime, je t'aime でもお金がないの

歌詞カード持ってないから、正確には違うかも。

リハ0909

本日は歌とギター練。先日の桑田歌唱法に続き、そのファルセットってばヘヴィメタ歌唱法? って思ったらついうっかり大爆笑。

終わってからユイットで珈琲飲みつつ打ち合わせ。仕事の話でも音楽の話でも、突き詰めると話すことは同じになっていくなあ、ということの片鱗がちらっと見えた。つきあいは長いけどここ数年は本当にたまにしか話さない我々なのです。ふだんはそれぞれ別の道を歩んでいても、同じような壁を同じような感じ方で乗り越えてきている場合、すんなりと突っ込んだ話に入っていけるのがおもしろい。なあんだ、ちゃんと考えてるんじゃなーい。私はすごく恵まれた環境に居るんだってことをここでも実感する。

ところで明日は渋谷で19時からライブです。フライヤーこれです。よろしくね。