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雨雲と蝉時雨

先ほどまでは、自分で操作したMacのゴミ箱を空にする音にびっくりしてしまうくらい、静かな未明でありました。西の空に巨大な雨雲が立ちこめて、緑道の木々が不気味に蠢いています。

動いてるなあ、と思うことが、次々にやってきて、それは停滞よりもずっとずっと心地よいのですわたしにとって。ごはんたべる隙もないくらいにめまぐるしく、自分の至らなさを感じまくる日々ですが、悪い方向にはすすんでいないってことはわかる。たぶんいま、渓流下ってるところ。岩がごつごつして滝もあったりして、でもなんとか乗ってはいる。自分の浮き草にね。もうちょっとすれば少し穏やかで景色の良いところに出るはず、と思っています。

【画像】BOSS TU-80

うちにやってきたばかりのマイ・スウィート・メトロンと一緒に朝のギター・タイム。いままで使ってたデジタルとアナログの中間みたいなメトロノームで充分だと思ってたけど、8分とか3連とか16分とかリズムが選べるメトロノームってすっげえ便利だね。わたしまちがってた。

でもこのメトロン、音量調節もできないし、OUTPUT端子から音出ないみたい……。

いいの。これ、チューナーのつもりで買ったから。メトロノームはおまけだから。

une femme est une femme

朝方帰ってきて、10時前に起きられたらNintendo DS Lite黒をネットで買おうとしてみようかと思っていたけど、実際に起きたのは昼でした。赤くてLiteじゃないの、もってるんだけど、黒、欲しかったの。林檎シール貼って、MacBookとPowerBookと並べて、それを眺めて悦に入りたかったの……。

午後は練習して、夜は新宿でリハ。なんか気づいたら本番ってもう来週なのね。はやいなあ。衣装どうしようかなあ。さいきんはだいぶ良い方向に向かいはじめている実感があって、面白くなってきてます。音を鳴らしているときの空気の振動が非常に心地よくて、全身マッサージくらいの効果があるんじゃないかと思う。

何かに気をとられて歩みを止めているときも、世界は動いているんだよね。ごちゃごちゃしてたのをきれいさっぱり整理して、前へ進もう。って思った。すごく。

駅前のレンタルビデオ屋からレンタル半額のハガキが来ていたので、借りにいく。「スクールオブロック」と「ハイフィデリティ」と「ひかりのまち」と「マンハッタン」。漢字がいっこもないじゃんか! それと、Amazonで「ティム・バートンのコープスブライド」と「女は女である」のリマスター版、予約しました。24時間以内にこどもを作りたいの! なんていって、悪だくみをするアンナ・カリーナが可愛すぎるのですが、鼻にかかった"Attend-moi!" (待ってよう) っていうセリフがいちばん好き。母音の微妙な発音とリズムがすばらしいのです。私の中ではフランスに行ったら使ってみたいセリフ第1位なのだけれど、旅行でそんなシチュエーションってあるんだろうか。

祖母の新盆。間に合うはずの時間に出発駅に着いたのに、普段乗り馴れない路線のため、快速急行の前に来た区間準急というやつにうっかり乗ってしまい、さらに目的地周辺が最近開発されて道が大幅に変わったため、地図を見ても場所がよくわからず、遅刻。なんとかお経を読み終える直前に到着したのでした。

車で移動して、お墓参り。ここのお墓に来たの、何年ぶりだろう、でもこのかんじ覚えてる。竹藪のすぐ隣りにあるので蚊がいっぱい。生前の祖母に、おめでたはまだなの? って何度も訊かれ、亡くなる1ヶ月前の病床でも訊かれ、なのに現在こんな体たらく。ごめんね。でも決して怠けているわけじゃないんです、一瞬一瞬を爆発させて生きてるのです。

親戚のお食事会はパスして弟と私は先に帰る。弟は秋から転職して San Jose の近くに行くとのこと。へー、いいねえ、がんばってるねえ。と私は感心したのだけど、両親はやっぱり心配みたい。ロマンスカーで帰る道中、ひさびさに話をする。お互い大人になったものだ。そのうち両親を連れて弟のオフィス見学と San Francisco 観光でもできたらいいなあと思う (そしたらちょっとは安心するかもしれない)。

一旦帰宅して、新宿でリハ。スタジオのせいかもしれないけど、今日はだいぶまとまった演奏ができたかんじ。

先日のライブの打ち上げで、肉を喰らいに行く。本店にいったことあるところなんだけど、今日は西新宿支店。美味しい肉にみんなテンション上がりすぎ、さわぎすぎ。塩ロースとか上カルビのにんにくだれとか上ハラミとか、口に入れた瞬間みんなもれなく、ふわあああ! とか、くああああっ! ってなってた。美味しかったよお。あれだけ感動してもらえたらこの店を選んだ甲斐があるってものです。よかったねえ、今日はいい日だねえ。

そしてライブの反省とか、音楽活動の話とか、人生とか恋愛の反省とか。にんげんだもの。お花畑からの脱走者なんだもの。「ピュア殺し」だとか「ダーティ」だとか、うわーん、うれしくないよう!

帰り、またもやNリコちゃんのダーリンが車でお迎えにきてくれるから便乗してっていいよ、ってことになり、勢い余ってIッチイを横浜まで乗せていくことに。近場のふたりも先に降りずに、なぜか横浜経由で深夜のドライブ! わーいわーい! 移動し続ける小さい箱の中で暗闇の中に輝く街灯や信号や車のテールランプを見ていると、血中に何かが分泌されるかんじがするのです。

日比谷上空に月は昇る

UA×菊地成孔「cure jazz」@日比谷公会堂。

最高に最低なこのような状態でこの日の逢瀬に臨むことになるとは予想もしておらず、ある出来事による痛みとナルタンの音楽が聴ける悦びに両側から引っ張られて、身を引き裂かれるような想いを胸に秘め会場に向かったのでした。嵐を呼ぶ女と呼ばれるUAの召還力とナルタンの願いはどっちが優先されるんだろう、台風は日比谷公会堂の上空に待機しているかもしれないわ、という予想に反して夕方から晴れて、満月に近い月がライトアップされた公会堂の斜め上に出ているのを見ていたら、あまりの美しさにブルーな気持ちは静かに退いていき、階段を昇るステップもいつしか軽くなるのでした。

会場に入ると、九段会館を想いださせるような壁や扉の装飾。狭くてギシギシする座席。客電が落ちてメンバーが登場。背中が大きく空いてキラキラ光る孔雀のようなドレスを着たUAは、まるでサバンナを駆け巡るしなやかな野生動物のよう (もちろん肉食)。自信と生命力を体中から放ってすさまじく魅力的でした。隣に立つナルタンは、この一夜を終えたらUAに、そう、交尾を終えたら食べられてしまう雄のカマキリみたいでした。

ナルタンのサックスは本当に素晴らしかった。TPOをわきまえて支配して饒舌で。気取り腐ったMCもよかったなあ。ジャズ・ミュージックに感謝だなんて。ふふふ。

「Joan Of Arc In The Money Jungle」、アルバムとは違うリズムでポンポコポコ、うわーかっこいい(やべっスやべっス)。そしてそれに続く「Honeys And Scorpions」、ポリリズミックにぐるんぐるんしてうわーうわーかっこいい(やべっスやべっスマジやべっス)。椅子なんかなくていいよ。「This City Is Too Jazzy To Be In Love」のナルタンのスキャットと手の動き、あははははは。そしてアンコールのMCの、音で喋る宇宙人たちったら! あらやだ。

うっとりとして、かさかさした気持ちは癒えていくのでした。「cure jazz」の名の通り。憂鬱を官能に変える男ですものね。菊地さんは。

終演後、銀座方面にぶらぶら歩きながら、手に持つ楽器、とくに管楽器、とくにサキソフォンは男性器の象徴であるという話 (女性管楽器奏者で自然でいいかんじな人って思いあたらないよねえ、男勝りにブリブリ吹きまくるか、もしくは過剰なまでのお色気方面にいくかで、どっちもなんだか無理してるかんじ、スウィングガールズみたいなティーンエイジャーなら違和感がないのは性差がまだ発達しきっていないからであろう。など)。そして赤い葡萄酒とともに、クレソンとマッシュルームのサラダ、ムール貝、鴨のコンフィを食べ、カフェオレとピーチメルバできょう一日を締めくくったのでした。

本日のセットリスト

  1. Over The Rainbow
  2. Night In Tunisia
  3. Born To Be Blue
  4. Music On The Planet Where Dawn Never Breaks
  5. Ordinary Fool
  6. バードランドの子守唄
  7. 溜息的泡
  8. Joan Of Arc In The Money Jungle
  9. Honeys And Scorpions
  10. Luiza
  11. Hymno F Lambarene
  12. This City Is Too Jazzy To Be In Love
  13. [アンコール] I'll Be Seeing You
  14. [アンコール] Nature D'eau

ライブ日記その2

本日はお手伝いしているバンドのライブでした。裸足で歌ったんだけど、裸足いいね、身も心も軽くなっていつもより自由なかんじがしたよ。調子に乗ってぼーっとしてたら歌入るの忘れたりしましたごめんなさい。

今回はホーンセクションにラッパがもう1本プラスになって、Y田くんのアレンジが冴え渡り、かっこよくなってたなー。私も混ざりたい。

結局最後まで居て、打ち上げに合流。我らがバンマスの話がおもしろすぎてみんな泣き笑いでした。周囲を自分のペースに巻き込むのがうまくて、どうやったって愛されちゃう人なのだきっと。あと、O野くんはなんであんなにおもしろいんだろう。狙ってないからかも。素朴な天然資源なのだきっと。

本日のバンマス語録。

  • 「これからのキーワードはこれ。覚えておいた方がいいよ。『SEO』」
  • 「俺さ、『ウェブ2.0』って新しいソフトが出たのかと思ってさ、買いに行ったのよ。ビックカメラに」
  • 「あのね、『データベース』のかっこいい言い方、知ってる? 『ディービー』じゃないのよ、『デービー』」
追記:
そういえばこの日の昼間、隣駅のスタジオに自転車で向かう途中、iPodのリモコンを自転車に引っ掛けた状態で思い切り引っ張ったらしく、ブチッといった。着脱可能な箇所が外れてくれればよかったんだけど、そのちょっと手前の外れちゃいけない箇所がブチッといった。ヒドス。

ライブ日記

日曜日のライブにお越しくださったみなみなさま、そして行くつもりだったけど行けなかったみなさまもどうもありがとうございました。

以下、その日の記録。

12時50分、はっと目が覚める。やばい。13時すぎに迎えが来るのに。午前中起きて練習しようと思ってたのに。荷物の準備もできてなくて、慌てて顔洗って最低限の身支度を終えたら、もうすぐ君んちに着くよーという電話。ギリギリ間に合った。

昨日の夕方の混雑振りが嘘のように道路は空いていて、予定の30分前に現地到着。ずっと前から名前だけはよく聞くのに面と向かって話したことがほとんどない、主催のTくんと挨拶を交わす。Nコちゃんとロビーで密やかに練習。約束の時間にみんなの分の衣装をお借りする、どうもありがとう。予定時間をちょっと過ぎたころ、メンバー全員が揃う。

階下に降りて、リハ。あっけなく終了。大丈夫だろうか。私のテンションはかなり低い。低気圧の野郎め。いろいろ打ち合わせがてら、ご飯を食べに行く。丑の日だね。ってことで東急本店のレストランフロアへ。鰻。庭だと思っていたところで着物姿の店員さんが注文を取っていて、それがなんだか蝋人形型ロボットを連想させて笑う。腹ごしらえしてすこし気分もよくなった。開場時間の少し前に会場に戻る。ボイラーSミズさんが来てくれた。相変わらずの和ませ屋さんで、理由もなくほっとする。

予定より少し早く開場したらしく、それでもすでにロビーは人でごった返している。緊張とテンションの低さでどこにいても落ち着かない。楽屋でおさらいをしつつ、Sミズさんにギターをチェックしてもらう。ロビーと会場をウロウロしてたら懐かしい顔ぶれに声をかけられ、でもあまりの変貌振りにキョトンとしてしまい、「ちょっとちょっと、ヒドイよー」といわれる。こんな男前の知り合い居たかしらん。って思っちゃったのよほんとなのよ。

ライブはまだはじまらない時間なのに、すでに当日券が売り切れらしく、びっくり。何人かの迷える子羊さんたちを救出成功。フリーズ寸前の私は、ひさしぶりに会った人たちにわーわー言うばかりで、気の利いた会話ひとつできやしなくて、ほんとだめね。私を忘れないでいてくれたことに舞い上がっちゃったのよ。楽屋に戻って景気づけにリポDで乾杯。

そんなこんなで本番。ステージからだと、客席はまるでライトアップされたかのようにひとりひとりの顔が浮かび上がって、思った以上によく見えるものなのね。あんまり知ってる顔を見つけすぎないように、でもみんなの反応が気になって、ついつい観察してしまう。そんな余裕ないはずなのに。初っ端からトラブってアワアワ気味のみんなを見てたら、逆にそれで落ち着いたような気もする。ここまで来たらあとは楽しい時間をすごそう。みんなで(そんな力はないかもしれないけどできるだけ)。なんて思ったりもしたけどね。

そんなこんなで終了。

反省点はとりあえず置いといて、ビール。やり終えた。ひさしぶりに集合したレーベル仲間たちと「親戚の葬式とかで集まるようなもんだよね」なんていいながら乾杯。「いやぁ、pトセはやっぱり愛されるバンドだよね。みんなでそっと守りたくなる」とはHヤシベくん談。つたないってことだと思うけどものは言いようだね。「もう5, 6回もやればこなれてくるでしょ」。場数も勿論のこと、やっぱり圧倒的に練習不足だったなあ。そして会場に戻って出演者やスタッフ全員(たぶん。そのわりに少なかったな)で乾杯。みなさまどうもありがとね。

打ち上げは後日、肉。という約束をして、今日はおとなしく解散して帰宅。友人より電話にて詳細なダメ出しを受けとめる。ムズムズしていた気持ちがやっと落ち着いた。就寝。

(そういえば何年も前に同じ場所でやったライブをみにきたひとは、「無味無臭。つまんない」というダメ出しの後、「でも貴方は可愛かったよ」と言ったのでした)

リハ 0717

今日ははじめてフルメンバーでの練習です。ベースのYさんはじめまして。リズム隊が加わってようやく完成形が見えてきたので、ほんのちょっとひと安心。今までうわものだけで、心もとなく間抜け感が漂いつづけ、本当にこんなんで大丈夫だろうかと冷や冷やしていましたが、なんとかなりそう。今週中に髪切って、衣装そろえるのだ。本番まであと6日。

リハ 0712

遅れて合流。曲順で合わせてみる。今日は行動がとぼけすぎていて自分でも不安になりました。5番の音量あげたかったのにずっと4番のツマミを操作していて、おかしいなおかしいなと思いつつ、指摘されるまで気づかなかった。どうなのよそれ。サンプラーの操作方法を覚えること。ギターの弦を張り替えること。

さいきんの音楽業界事情に疎い化石のようなバンドです。我々は。「たまに出てきて昔の歌を歌う人たち」ともいえるし、「パステルズみたいにマイペースな活動をする人たち」ともいえる。

帰りはTナカ号にまたもや便乗させてもらいました。深夜のドライブたのしーい。

リハ 0708

17時47分。練習に向かう、行きのバスの中でNリコちゃんとばったり。

「あ」「あー」「ねえねえ、遅刻じゃない?」「うん。遅刻だね。大丈夫、みんな遅刻だよ」「あはははは」

18時20分。スタジオのあるビルのエレベータ前でMりちゃんとばったり。

「あれー」「あはははは」「あーはははは! 遅刻の言い訳を考えてたんだよー」

今日のスタジオは、モニタの返りが妙にくっきりと聴きやすく歌いやすかった。思わず、ちょっとうまくなったんじゃなあい? と錯覚するくらい。エレクトリック・ギターを触るのが久しぶりすぎて、どこに何を差してどのつまみをひねるのかとか、よくわからなくなってた。人は忘れていく生き物なのですね。今回もまたリズムセクション無し。そろそろ合わせたいよー。

練習後、妙な場末感が漂う節操無いレストランでお食事。3人そろって、本日のおすすめである温玉ハンバーグ定食を注文する。580円。メニューは基本的にハンバーグやピザなどの洋食なのだけど、唐突に「お刺身定食」があったりする。価格帯はガストやサイゼリヤに近い感じ。そして、アイスカフェラテのガムシロップが醤油差しに入っている (思わず回し掛ける)。客層もなんだかよくわからないかんじで、妙に髪を巻いて鮮やかな色の服を着た中年の女性、鍋とフライドポテトと唐揚げを食べている韓国人カップル、髪とメイクと衣装が強調されたギャルなど。

ライブについての打ち合わせ。Mりちゃんの言う「格好良いMC」はキャラ設定がだいぶ違う感じで面白すぎて却下してしまったけど、それはそれで面白いかもな。やめといた方が良いとは思うけど。

Mりちゃんの結婚の件は、何度聞いても次々に新しい、面白くてちょっといい話が出てくるなあ。涙が出るほど笑った。M山家の面々、とくにYキアキ氏は愛すべきカリスマだね。最高。困ったちゃんなエピソードも、Mりちゃんににしてみたら大変だろうけど、端から聞いてると可愛らしい本当にいい話だと思ってしまう。週末の本番はこっそり見に行きたいところだけど、遠い空の下で想像して笑うことにするよ。

リハ 0701

ptsリハ、今日はIッチイも参加です。やほーい、ひさしぶりー! ところがスタジオのエアコンが故障中で、一瞬ついたけどすぐに止まり、それから2度と復活することはなかったのでした。2時間エアコンなしの密室で過ごして汗だくです。曲順も決まり、ようやくちょっとずつ進んでる感じが出てきたよ。

打ち上げの焼肉店について喧々囂々しつつ、SOMAでごはん。Mりちゃんの会社にはセグウェイがあるんだって! 社長が話題作りのために買ったらしい。すげー。そのかわり7月から毎日、朝礼でひとりひとつずつ誰かを褒めなくてはならないらしい。「短所だって長所だよ!」とIッチイ。一瞬良いこと言ってるように聞こえるけど、よく考えるとよくわからん迷言。

飲み足りない女子2人で、いつものカフェに移動してまた飲む。たのしかったー。

【写真】今日は妙にロックなMりちゃん、割れたハート型のパンを持つIッチイ、Iッチイの愛車