第一部:夜明け前に起きて二度寝して、お昼になって三度寝して、起きたら夕方っぽい空になっててびっくり。あれ、おかしいな。でもよくみたらまだ夜明け前の空だった。太陽が昇ってくるところだな、と窓ガラス越しにぼんやりみていたら、その太陽の丸い形がぐしゃっと崩れて、ものすごいスピードでこちらへむかってきた。溶岩だ。
山の向うから流れてきて、私のいる建物まで届くまでほんの一瞬。ざっぱーん。と熱い溶岩がすぐに9階の窓まで上がってきて、ガラスなんかすぐ割れるだろうと思ったけどなぜか割れずにそこでおさまった。おさまったけど、部屋の中で火があがる。うわ。やばい。これ、一応外に出た方がいいのかな。服持っていかなきゃ。などと火に囲まれながらごそごそやっていたら、もう消化活動がはじまったのか、運良く雨でも降ってきたのか、ざあざあと天井から水が降ってきて火はおさまってきた。
ふう。結局部屋から一歩も出ずに無事だった。しばらく放心状態だったのだが、ふと我に返る。あっちの山のほうから来たってことは!あっち側に住んでるあの人は無事だろうか?
電話をかけたりしているうちに、何ごともなかったかのように遊びに来た。あれ、溶岩たいへんじゃなかった? え、ようがん? 聞いてみると、何ごともなかったらしい。部屋の中をみると、さっきの焼跡や水も消えてなくなっていた。
第ニ部:すごく懐かしいひとが懐かしい車に乗って登場。ひさしぶりの再会なのに、私、さっきの溶岩騒動でひどい格好をしているのが気掛かり。しかたない。そんなにひどくもないよね、と思い直す。村落をぐるりと一周する間、回想とか近況報告とかしちゃったりね。







